南天堂店主の毎日

地球と一緒に、健康に暮らそう。

しょっく…。ネオ商店街の夢。町の本屋さんの滅亡に思う。

ショックです。

辛いです…。

みなさん、こんばんは。

またも精神的打撃を受ける、南天堂店主であります。

 

今日、梶が谷駅前の文教堂書店に入った。

欲しい本があって、もしかしたらあるかなと思って。

 

そこで目にしたものは…、

「お知らせ 文教堂梶が谷店は10月13日をもちまして閉店させて頂きます。

長い間のご愛顧ありがとうございます」

という貼り紙でした。

 

頭を殴られたような衝撃。

ええ〜〜〜〜〜!!!

どうして…。

この書店は長い間、色んな時代のわたくしを慰めてくれていた。

そうだよ、長い間「ご愛顧」してたよ!

今日も、父の病院からトボトボと介護用品を買い…、

そうだ覗いてみようと書店のドアを押したのでした。

それが…それが…。

 

私がこんなに落ち込む理由は、

昨日実家に届いた3冊の本です。

父の介護の合間に読もうと…それらは…◯マゾンでポチッたもの。

 

そうです、わたくしの青春とともにあった文教堂を店仕舞いさせたのは、

わたくし自身だと実感したからです。

 

「町の本屋さん」は次々と姿を消して、

大手のチェーン本屋さんがあれば良い方ですね。

 

本が欲しい時。

ネットで検索して、必要事項を打ち込んで「ポチ」るだけ。

送料も無料ですし、交通費もかからないのです。

忙しくてもほんの数分で手続きは済みます。

買いに行けば、在庫を電話で確認する手間、交通費を使って時間も使います。

便利で安い、「大手の」サービスに流れてしまいます。

 

町の書店、いらなくなったのでしょうか。

わたくし、図書館はほとんど利用しません。

本は買います。

バンバン買います。

お風呂でも読むし、持ち歩いても読むし、

読みかけをその辺に打ち捨てて、別のを読んだりします。

一度、お風呂で居眠りして水没させてからは、絶版の本だけはしませんが。

(お風呂に本を落とすとどうなるか知ってます??すごい事になります)

なので、人に本を借りたら少し拾い読んで、これは良いと思ったら

同じのをすぐに買って、そっちを読みます。

借りた本は大事に包んで保管します(要するに本の扱いが悪いから…笑)。

(話がそれた!)

本屋さんは本を買うだけじゃなく、わたくしにとっては疲れた心を癒す「子ども110番の家」の大人版みたいな?存在なんですよ。

幼少からの大事な場所だったんです。

それが、毎日の生活に追われ、かまけているうちに滅びていたとは。

 

ああ〜。

発売日に『なかよし』を買いにいくウキウキ。

(古い)

町の本屋さんという甘美な世界。

大学生の時は本屋でバイトし、バイト代を全部、

高い画集につぎ込んでいたっけ。

おつりを渡そうとしたら、ラブレターを渡された事もあった(ホンマ)。

青春ここにあり…。

 

これからは、本は町の本屋さんで買おう。

って言っても、西原村には町の本屋さん無い…。

比較的近くに車を飛ばしても、

「◯SU◯AYA」とかしか無い〜〜。

もう、遅いのか…。

店主の居る本屋さんはもう、絶滅しているのだろうかね。

 

わたくしはちびまるこちゃん世代(昭和30年代生まれ)だから、

小学校の友だちは、

「魚屋の平野くん」「豆腐屋のくんちゃん」「蕎麦屋のみえ子ちゃん」

「ブリキ屋のアッちゃん」「焼き鳥屋のツッケン」など、

お店屋さんの子どもも多かった。

ちいさな鍋を持って、友だちの家に豆腐を買いに行ったものです。

帰り道は、水がこぼれないようにそーっと歩いたのが、懐かしい。

でも、ある時期から「スーパー」なるものが、あちこちにできた。

いつの間にか「お店屋さん」は姿を消した。

 

いま、わたくしが夢見るのは…『ネオ商店街の復活』ですわ。

もしブリキ屋さんが近所にあったら、ちり取りを作ってもらいたい。

本屋のオヤジさんから文学についてのうんちくや、注目の新人作家の話を聴きたいな。

地域通貨がちょっとそんなことの始まりになると良いなって夢見ています。

 

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懺悔。密林ざんまいな自分。