南天堂店主の毎日

地球と一緒に、健康に暮らそう。

【いつか母に言ってやろうと思っていた事・人は変わる】

『ピリカの部屋』というカウンセリングルームをやっています。
カウンセラーとして、もう16年活動しています。

昨日は、大分・竹田のおかんハウスで、

オープンカウンセリングがありました。

テーマは、
「子どもを幸せな大人にするには愛がすべて←で、愛って具体的に何?」

というものでした。

みんなでワイワイしながらの講座も、

合間の雑談もすごく面白くて、

私にとっても刺激と勉強になるサイコーの時間でした。

参加者のみなさま、ありがとうございました。

 

で、母親の話がたくさん出たんですが。

私も母にちょっとひっかかる事があって、

前回、実家に帰った時に話の流れでタイミングがあったので、

言ってみたんですよ。

私、もう20年ぐらい前のことを、まだ根に持ってて、

でもそれだけがひっかかってて。

で、いつか言ってやろうって思ってた。

「ママはさ、私が3人の子どもを抱えて離婚したとき、

ターちゃん(姉)が心配して、

実家に来ればいいよって言った時、

来ないで!って言ったでしょ?

普通さ、娘がそんな状態だったらさ、

親がうちに来なさいっていうもんなんじゃない?」

って、言ったんだよね。

そしたら母がね、

「そうだったかな…

そんなこと言ったんだったら…ごめんね」

って言ったのよ。

 

びっくりした。

私は期待してなかった。

私の予想解答は、

「そんな事言ってない」

とか、

「そんな昔の事どうして今頃言うの」

とか、最悪、

「どうせ私がみんな悪いんでしょ?(イジケ)」

だろうと思ってて、

まあ、それでもいいか。って許してて。
母が何でそう言ったかの理由は

姉から聞いてあとから知ったので、
まあしょうがないなとは思ったんだけれど、

そんな事情を知らない私に言ったんだから、
その言葉は酷いじゃんと。

 

とにかく、自分はあの時痛かったってことを

知っててほしかった。

仕返ししたかったのよ。

 

それで、私の母にわだかまっている事は、

全部終わったなと思った。

 

昔、40代の姉が母に向かって

ぶち切れて、

ずっと言えなかった小さい頃のことを

泣きながら怒鳴り散らしたことがあった。

その時の母の返事は。

「どうしたの急に」

「そんな事あったの全く覚えてない」

「今さら言われても知らない」

だった。

 

私が姉に加勢すると、

「ええ、ええ、

どうせ私が全部悪いんでしょうよ」

と拗ねてしまう。

「ママって、絶対に謝らないよね」

と、姉妹で母の陰口をたたいていたのです。

 

その母が、すんなり

「ごめんね」と言ったので、

私はすーっと溶けていった気がした。

ターちゃんに聞かせたかったよ。

 

カウンセラー界(あるの?)では、

50歳を過ぎると人はなかなか変われないという

仮説(定説?)がある。

確かに、そのくらいまでいくと脳も固くなるし、

自分の思い込みに気付いて変えていくって、

もう半分以上も過ぎた人生を全部否定されるような気がして、

怖いんだよね。

錯覚なんだけど。

だから、その年代の人のカウンセリングは、

プライドをくじかないように慎重になったりする。

 

でも、最近私の所に来る人でも、

50代後半でも勝手に自分で気付いて、

するすると変わっていく人が何人もいて。

あー。

関係ないんだな、って思っていた所。

 

90でも100歳でも。

人って本当に変わるんだな。

 

へ〜、って今さら思った私でした。

 

わだかまりが取れたら、

いままで当たり前と思っていたけど、

母がいてくれたから、

カラダ壊したり色々あっても乗り越えられたし、

子ども3人を置いてロサンゼルスに3回も行き、

勉強したり、

(その間、母が老体ムチ打って見ててくれた)

私は自由にいられたんだなと急に思い至り。

 

母はけっこう立派な母だったんだと、

びっくりしました。

目から鱗やね。

でもね、母がもし、

私の予想通りに「知らん」とか答えたとしても、

そう思ったと思うよ。

今は。

そうか、変わったのは私なのか。

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